【ビジネス書】「問いかけの作法」レビュー
総合評価&要点
「問いかけの作法」 総評
「問いかけ」という常に実践できるもで、チームのポテンシャルを最大化する手法をわかりやすく解説してくれている1冊です。
実際のビジネスシーンで使いやすく説明されていて、すぐに使えると思いました。
「問いかけ」で組織のポテンシャルを上げるなんて、できない。
できたとしても、それはセンスを持った人間だけだ。
そう思っていた僕でも、ちょっとしたコツを知ることで「問いかけ」の質を上げることができる。
この「問いかけ」を使ってチームをより良い状態へ導けると感じました。
最近、中間管理職を任される立場になって、迷いを持っていた僕が最初に読むべき1冊だったと思います。
「問いかけの作法」 要点
①日本の「ファクトリー型」組織形態が生んだ副作用
日本がこれまで磨き上げてきた「ファクトリー型」の組織形態は、副作用として4つの現代病を生み出しました。
【要約】
ファクトリー型組織とは、作業工程を効率的に分担し段階的に進めていく組織形態のこと。
高度経済成長期の日本では、経営層が定めた問題→現場メンバーが解決策を磨くことで組織を成長させることができたため、ファクトリー型組織が定着してきました。
しかし、現代のように変化が大きい時代では、より柔軟な「ワークショップ型」が重要視されてきています。
ワークショップ型組織ではメンバー自らが「問題」と「解決策」を模索する。そういった組織形態への転換が求められるということです。
そして「ファクトリー型」組織が生んだ4つの現代病は次のとおりとして語られています。
1.判断の自動化による、認識の固定化
2.部分的な分業による、関係性の固定化
3.いつ樽の抑止による、衝動の枯渇
4.手段への没頭による、目的の形骸化
②問いかけの作法はチーム内に「こだわり」を生む
本書で紹介される「問いかけの作法」はチーム内で【こだわり】を育て、【とらわれ】を疑うことを定着させて、現代病を撃退する方法が語られています。
【要約】
①チームの「こだわり」をみつけて育てること
②「とらわれを」問い直すこと
この二つが循環して実現されている状態こそ、チームポテンシャルが発揮されている状態と言える。
メンバーそれぞれの「こだわり」が創造性の源泉となり、チームにとっての「意味のある目的」になる。
一方で、その「こだわり」や理念、目的が「とらわれ」になっていないかも疑い続ける。
本書で語られる「問いかけの作法」がそのヒントを与えてくれると思います。
③チームのポテンシャルを最大限に発揮する「問いかけ」
チームポテンシャルを最大化する”問いかけ”とは、つぎの3つのサイクルで成立します。
1.チームや相手を分析・観察して状況を「見立てる」
2.望ましい反応を促進するための質問を「組み立てる」
3.相手の注意を引き、印象を操作する「投げかけをする」
まず、本書で語られる三角形モデルを利用してチームの状況を「見立て」、仮説を立てます。
つぎに、望ましい反応を促進するための質問を設計する段階。①未知数を定め②方向性を調整し③制約をかける、という手順で「組み立て」します。
最後に「投げかけをする」段階です。
ここでは開始5分で注意を引きつけるためのテクニックなども紹介されています。
例えば、「予告」と「共感」です。
予告は質問があることを事前に伝えることで心の準備をしてもらう。
例としては「後で、意見を聞かせてください。と投げかけておく など」。
共感は相手の心の緊張を解くために使用します。ともに困難に対峙していることを伝え、共感的なコミュニケーションで、意見を述べるハードルを下げてあげましょう。
「期日が迫って焦る気持ちもわかりますが、後悔しないためにもうひと踏ん張り! など」の声かけがこれにあたります。
こうして「投げかけ」の方法を工夫することで、チームのポテンシャルを最大へ導いていきます。
「問いかけの作法」 ここが良かった
僕は最近、中間管理職になって、初めて部下をもつことになった。
けど積極的な関与をして部署をまとめるということもなく、チームの成長に対し、なんとなくで取り組んできてしまっていました。
現状大きな問題はないものの、それは単にスタッフそれぞれの能力に依存しているだけだと感じました。
問いかけなんてセンスがすべて。
僕にはできない。
と思っていたけど、この本を読んで、技術として習得が可能だと思うことが出来ました。
このスキルを使えば、今のチームのポテンシャルはさらに上昇させることができると確信できました。
学んだことを、明日から使いたくなる一冊でした。
「問いかけの作法」はこんな人におすすめ
「仕事で成果を出したい人」
「チームをまとめる立場にある人」
「成功できるのは特別な人だけだと思っている人」
そんな自分を変えて理想の自分になりたいと思っている人におすすめの一冊です。
この本は、チームのポテンシャルを最大化にするための武器「問いかけ」を与えてくれます。
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